¨弱酸性の軟水¨とは?

ほとんどの熱帯魚が好む¨理想的な水¨とは、「弱酸性の軟水」と言われています。
本来「水」そのものは「中性」ですが、様々な物質を溶かしてしまう性質を持っている事から「酸性」になったり「アルカリ性」になったりします。これを0〜14の数値に置き換え真中の7が中性で、それよりも数が少なければ「弱酸性」・「酸性」・「強酸性」となり、逆に高ければ「弱アルカリ性」・「アルカリ性」・「強アルカリ性」となります。

硬度とはその水に溶け込んだ「カルシウム」「マグネシウム」等のミネラルの溶けこんだ量の事で多いほど「硬水」と言われ、逆に含まれる量が少ないほど「軟水」と言われています。これらのミネラル分の中で最も魚に影響を与える物は重炭酸イオンで空気中の二酸化炭素が水中に溶け込む事により急激に変化させる物です。「硬度」が高いと水質が「アルカリ性」になり易く水槽セット時のまもない時はこの様な状態になっています。又、低いと「急激な酸性化」になります。

具体的には「硬度」が高いと魚体の粘膜がただれたり、食欲がなく痩せてきます。「硬度」が低いと呼吸が早くなったりします。
一般的には石鹸が泡立ちにくいのが「硬水」でコーヒーや日本茶がおいしいのは「軟水」と言われています。

火山列島の日本は火山灰のカルシウムの影響により「硬水」になっておりPH値も現在東京では7.8〜8.4の「弱アルカリ性」になっています。それに対して熱帯魚の産地アマゾン川では火山灰の影響もなくジャングルの枯葉などが積もりタンニン酸などが溶け出し雨水(蒸留水の為硬度は低い)によって維持されている為に自然と「弱酸性の軟水」が出来あがっています。

ほとんどの熱帯魚が好む「弱酸性の軟水」に絶対しなければならない言う事はありませんが、天然物は現地ではそう言う水で暮しており水槽による人工飼育においても「どれだけ自然環境に近づけてやる事が出来るか!」と言う事が飼育者の暗黙の了解であり熱帯魚の長寿や発色の良さ、産卵の可能性が高まります。

上記した様に我々の住む日本の水はそのままでは熱帯魚に適した水とは言えません。
その為にPH降下添加薬やPH降下濾化材などを使用し事前にその魚の適した水質を調べ合わせておく事が必要です。薬品を使わずPHを降下させたければ、水草をメインにしたディスプレーであればCo2の常時添加を行えば「酸性化」になります。

最後にビギナーが間違えやすい「飼育水の水質」として魚の排泄物や水草の枯葉などのアンモニアや亜硝酸によってPHが酸性化されている事があります。

肉食魚に生き餌を与えていて知らない間に食い散らかした腐敗物により「強酸性」のPH3.0にまで落ち込んだりする事がありますが、それでも徐々に落ち込んで行った水質の為に魚は平気で泳いでいます。そうとは知らず汚れが気になり始めたビギナーは思いきって3分の2以上の水換えを実施して魚を喜ばせ様としますが、この時の水道水はPH7.8以上の「弱アルカリ性」で当然の如く魚は急激なPH変化に耐えきれず病気になったりし「PHショック」を起こして最悪の場合水換えをしたばかりに死んでしまう事も良くあります。

こうなる前に頻繁な少量ずつの水換えが理想ですが、万が一水換え前に水質がこうなっていればエアーレーションを強めにかけて水中のアンモニアを「バッキ」し、ある程度PHを回復させてから少量づつの水換えを日を置いて行う様にします。